現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【プジョー 2008】期待を裏切らないマイナーチェンジ

ここから本文です

【プジョー 2008】期待を裏切らないマイナーチェンジ

掲載 3
【プジョー 2008】期待を裏切らないマイナーチェンジ

新車試乗レポート [2023.11.27 UP]


【プジョー 2008】期待を裏切らないマイナーチェンジ
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

プジョー 新型「2008」発売 ハイテクでスポーティな新世代デザイン

 プジョー2008がマイナーチェンジした。2世代目となるモデルのスタートが2019年だから少し遅いくらいだが、その間コロナ禍であったことを考えれば不思議でもない。半導体不足も相まって、各社モデルサイクルは狂っている。


モダンになったエクステリアデザイン

プジョー 2008 GT BlueHDi
 そんな中今年10月日本上陸した新型の特徴はまずはデザイン。ライオンのかぎ爪をイメージしてつくられたデイタイムライトを採用し、その周辺の印象を変えている。これでオーセンティックな雰囲気が一気にモダンになったし、ライオンを定義することでアイデンティティを強調することができた。リアコンビネーションランプもそう。点灯すると3本のかぎ爪が現れる。また個性的なデザインのアロイホイールを装着することで都会的さがアピールする。パリの街角を疾走する感覚だ。


プジョー 2008 GT BlueHDi

インターフェイスが改良されさらに使いやすく

プジョー 2008 GT BlueHDi
 インテリアもアップデートされ、これまで以上に洗練された。プジョー自慢のi-Cockpitは最新の3D i-Cockpitとなり、ドライバーを楽しませる。フルデジタル化され3Dディスプレイとなったメータークラスターが未来感を醸し出す。ドライブモードでカラーが変わりドライバーにその違いを意識させる手法だ。

 そんなインターフェイスの進化は歓迎するが、個人的にはi-Cockpitそもそものドライビングポジションも好み。メーターを見やすくするためかなり低い位置でステアリングの上下調整を行うことになる。そのステアリングをストレートアームで握るとかなりゴーカート感覚で運転できる。これがプジョー自慢の足捌きを相まってかなり運転を楽しくする。もちろん好き嫌いはあるだろうが、運転好きにはたまらない。


プジョー 2008 GT BlueHDi

どこまでもしなやかなフットワーク

プジョー 2008 GT BlueHDi
 その足捌きは新型も健在で、今回のテストドライブでもプジョーらしさを十分堪能させてくれた。軽めのパワステをスッと切ると瞬間的に鼻先が向きを変え、リアサスペンションが粘りながらコーナーを駆け抜ける。しかもその時の足はバタバタしないで、どこまでもしなやかに路面からの入力をこなしてくれる。「これこそプジョー!」といった味付けだ。

 そんなことができるのは、このクルマのプラットフォームがコンパクトハッチバックの208と共有しているからだろう。背の高い低いはあるが、かなりのレベルでハッチバックのキビキビさを再現している。よってそこはかつてのホットハッチファンも納得の仕上がり。ロールの抑え方も自然で好感を持てる。“若干ロールした方が好き派”のワタクシとしても嬉しくなるセッティングだ。


プジョー 2008 GT BlueHDi
 パワーソースは、1.2リッター直3 PureTechガソリンターボエンジンと1.5リッター直4 BlueHDi ディーゼルターボエンジンという設定。前者が最高出力130ps、最大トルク230Nmで、後者が130ps、300Nmというデータとなる。イメージ的にはガソリンユニットが似合いそうだが、実はディーゼルが予想以上に楽しいことをお知らせしておこう。確かにトルクはガソリンより太くなるが、ガソリンユニットに負けないくらい元気よく回転するからおもしろい。ただ、思いのほかディーゼルは音がうるさいのが気になった。振動は絶妙に抑え込んでいるが、いわゆるガラガラ響くディーゼル音はそれなりに聞こえる。まぁ、慣れればそれも走らせている気分が高まるのでいいだろう。それに燃費の面からもディーゼルターボは武器になりそうだ。


まとめ
 というのが今回マイナーチェンジした2008となる。価格はガソリンターボで400万円前半からというのは魅力的だ。ただ、個人的に好きなのはコンパクトハッチの208GTで、エントリーモデルはなんと300万円前半から設定されている。2008と比べるとおよそ100万円安い感じだ。納得のリーズナブルプライスである。でも世の中SUVブームだから軍配は2008に上がるかもしれない。ユーティリティからしてもキャビンは断然広いからリアシートからの苦情は来ないし、前2名ならリアシートを倒して目一杯荷物を積むことができる。まぁ、そこがSUV人気の定番項目なんだけどね。


自動車ジャーナリストの九島辰也氏
 いずれにせよ、かねてからのプジョーファンもこのクルマは要チェックだろう。デザイン、ハンドリング、乗り心地の面で期待を裏切らないし、これだけ積載性が高ければ文句ないだろう。要するに比較的身近な輸入車SUVであることは間違いない。そして山道を自由に駆け回りたい方は要チェックの一台だ。

プジョー 2008の新車情報を見る




こんな記事も読まれています

ホンダ新型「すごいヴェゼル」登場! “3年ぶり刷新”の「内容」が多すぎ? 超静音モデル化&走破性強化も実施! 見かけだけじゃない“クーペSUV”の進化とは
ホンダ新型「すごいヴェゼル」登場! “3年ぶり刷新”の「内容」が多すぎ? 超静音モデル化&走破性強化も実施! 見かけだけじゃない“クーペSUV”の進化とは
くるまのニュース
BRIDEレーシングフルバケットに待望の「VERIA」仕様が登場! 小柄な人や女性にもフィット
BRIDEレーシングフルバケットに待望の「VERIA」仕様が登場! 小柄な人や女性にもフィット
月刊自家用車WEB
梅雨のバイクライフを楽しくしてくれる!? BMW Motorradがおすすめ防水ギア&ガーメントを発売
梅雨のバイクライフを楽しくしてくれる!? BMW Motorradがおすすめ防水ギア&ガーメントを発売
バイクのニュース
カローラはまだ迷っている。私はそれが嬉しい トヨタ カローラスポーツ試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
カローラはまだ迷っている。私はそれが嬉しい トヨタ カローラスポーツ試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
フェラーリ「812 GTS」をドイツへ送って全身フルカーボンへ! 世界限定1台のNOVITEC製スーパーカーの完成を祝うレセプション開催
フェラーリ「812 GTS」をドイツへ送って全身フルカーボンへ! 世界限定1台のNOVITEC製スーパーカーの完成を祝うレセプション開催
Auto Messe Web
走りの質感を高めた特別仕様車「アウディ Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミック エディション」を発売
走りの質感を高めた特別仕様車「アウディ Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミック エディション」を発売
Webモーターマガジン
謎の「青いイカ」に「ビックリ車」!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す? 色ごとの “意味合い”とは
謎の「青いイカ」に「ビックリ車」!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す? 色ごとの “意味合い”とは
くるまのニュース
チーム・ペンスキーが表彰台独占。僚友対決を制したウィル・パワーが2年ぶりの勝利/インディカー
チーム・ペンスキーが表彰台独占。僚友対決を制したウィル・パワーが2年ぶりの勝利/インディカー
AUTOSPORT web
KYT ヘルメットが日本上陸!「KX-1 RACE GP/NZ RACE/SKYHAWK」主要3モデルのデリバリーを開始
KYT ヘルメットが日本上陸!「KX-1 RACE GP/NZ RACE/SKYHAWK」主要3モデルのデリバリーを開始
バイクブロス
ペレスが次戦3グリッド降格。損傷したマシンで走行、指示したチームには罰金。RBは角田への連絡ミスでペナルティ
ペレスが次戦3グリッド降格。損傷したマシンで走行、指示したチームには罰金。RBは角田への連絡ミスでペナルティ
AUTOSPORT web
日産が新型「“超オシャレ”軽スーパーハイトワゴン」初公開! 大胆「ピンク色」新設定の「ルークス」約164万円から
日産が新型「“超オシャレ”軽スーパーハイトワゴン」初公開! 大胆「ピンク色」新設定の「ルークス」約164万円から
くるまのニュース
世界に100台の激レア車に試乗できる! 「TOYOTA GAZOO Racing」と「富士スピードウェイホテル」のコラボ企画
世界に100台の激レア車に試乗できる! 「TOYOTA GAZOO Racing」と「富士スピードウェイホテル」のコラボ企画
月刊自家用車WEB
ええ、2種類あるって何よ!! 自動車整備工場の知っているようでわかっていない実情
ええ、2種類あるって何よ!! 自動車整備工場の知っているようでわかっていない実情
ベストカーWeb
ステップワゴンは「フルモデルチェンジ失敗」ではなかった! 発売から2年が経って急激に売れ行きを伸ばしているワケ
ステップワゴンは「フルモデルチェンジ失敗」ではなかった! 発売から2年が経って急激に売れ行きを伸ばしているワケ
WEB CARTOP
日産新型「軽ワゴン」発売! “ド派手ピンク”の「新デイズ」期間限定で登場! 約143万円から
日産新型「軽ワゴン」発売! “ド派手ピンク”の「新デイズ」期間限定で登場! 約143万円から
くるまのニュース
放置自転車も不正駐車も「実力行使」が一番? 恐ろしい「勝手にロックしちゃう」サービス 効果てきめん
放置自転車も不正駐車も「実力行使」が一番? 恐ろしい「勝手にロックしちゃう」サービス 効果てきめん
乗りものニュース
率直に問う 救急車「有料化」は、本当に“不適切利用”を撲滅できるのか?
率直に問う 救急車「有料化」は、本当に“不適切利用”を撲滅できるのか?
Merkmal
EVのバッテリー火災から乗員を守る、安全システム発表へ…スイスのエリコン
EVのバッテリー火災から乗員を守る、安全システム発表へ…スイスのエリコン
レスポンス

みんなのコメント

3件
  • TEI********
    確かに山道を駆け巡っても足がしっかりと粘って腰砕けのヒヤッとするような事は無い
    この足はトーション全盛の国産も見習った方が良い
  • Yurc
    ひとこと「高い」。日本人の平均的な収入では手が出ないし、いくらデザインがよくても国際的にはヤリスクロスと同格の車に倍近い金額を払う気になれない。

    >ただ、個人的に好きなのはコンパクトハッチの208GTで、エントリーモデルはなんと300万円前半から設定されている。2008と比べるとおよそ100万円安い感じだ。納得のリーズナブルプライスである。
    最後にむりやり208ハッチが100万安いと話題をそらしてるけど、先代の208は200万円前半からだった。まあこれはプジョーが悪いのではなく円安と賃金安を解消できない日本の政治の責任だが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

419.8445.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.8280.5万円

中古車を検索
2008の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

419.8445.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.8280.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村